今や、中小企業診断士が世間から注目されています。
AIやIoTの台頭で、他の士業国家資格の仕事が奪われる!?という懸念がある中、中小企業診断士はAIによる代替可能性が低く、生き残れる資格として脚光を浴びています。
そこでこの記事では、
- 世間から注目されている資格を取得したい
- 中小企業診断士って難しいの?
- 中小企業診断士の制度を知りたい
という中小企業診断士の初学者向けに、中小企業診断士の試験日から試験科目、合格率、最短合格するためのコツまで全てお伝えしています。
中小企業診断士を取得するためには、中小企業診断士の概要を知っておいて損はないです。3分で理解できますし、最短合格するためのコツも紹介していますのでぜひご覧ください。
目次
中小企業診断士とは?
中小企業診断士は、国に認められた経営コンサルタントです。
経営コンサルタントは資格がなくても名乗ることはできますが、中小企業診断士は名称独占資格であるため、経済産業省に登録している者のみが名乗ることができます。
経営コンサルタントという肩書は、アメリカなど海外の先進国では需要も多く、企業にとっては頼れる良きパートナーになっています。
一方、我が国ではまだまだ経営コンサルタントの地位が認知されているとは言い難く、経営コンサルタントの数も企業数に比べ、少ない現状にあります。
そのため、経営コンサルタントの唯一の国家資格である中小企業診断士は、今後もますます需要が高まっていく資格だと思います。
中小企業診断士の役割や業務については、こちらでまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

中小企業診断士試験の概要(試験日・試験場所・受験料)は?
中小企業診断士には、一次試験と二次試験があります。一次試験の概要と二次試験の概要にわけてご説明します。
まずは、一次試験からご説明します。
中小企業診断士の一次試験の試験日
一次試験は、毎年8月の第一週目の土日の2日間行われます。
試験案内の配布と申込受付期間は、毎年5月の上旬から下旬の間です。
オリンピックや国の行事等で試験日が変更になる場合がございます。
また、新型コロナウイルス感染症の状況も考慮する必要があります。
マスク着用の試験など、マスク着用でも十分に実力を発揮できるようにしないとダメですね。
一次試験の目的・方法
中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき実施されます。
第1次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定することを目的とし、筆記(マーク式)の方法で行われます。
一次試験の受験料
第1次試験の受験料は、13,000円です。
申込方法は、受験料とともに試験案内に綴じこまれている専用の払込用紙を受付期間中にゆうちょ銀行または郵便局に提出します。
一次試験の試験実施地区(場所)
第1次試験は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇の8地区で実施されます。受験申込書に受験地区を1つ記入しましょう。
中小企業診断士の二次試験の試験日
二次試験は毎年10月の第4週目の日曜日に1日で行われます(日曜日を週のはじめとした場合)。
試験申込受付期間は、8月中旬~9月中旬です。二次試験の受験資格がある方には受験申込書が送付されます。
申込忘れなどないよう受験される際は、中小企業診断協会のHPで試験日や受付期間等をチェックしておきましょう。
二次試験の目的・方法
中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき、実施されます。
第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することが目的です。
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行われます。
二次試験の受験料
受験料は、17,200円です。
一次試験と同様、受験料とともに試験案内に綴じ込まれている専用の払込用紙に必要事項を記入のうえ、ゆうちょ銀行または郵便局に提出します。
二次試験の試験実施地区(場所)
試験実施会場は試験日の1ヶ月前までにWeb上で掲載されるほか、受験票にも記載されています。
試験案内には記載されなくなりますが、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡あたりがメイン地区になります。
中小企業診断士の試験科目は?
中小企業診断士の一次試験と二次試験について、試験別に試験科目をご説明します。まずは、一次試験の科目についてご紹介します。
中小企業診断士の一次試験の試験科目
一次試験の試験科目は7科目あります。2日にわけて施行されます。
1日目
科目名 | 試験時間 | 配点 |
経済学・経済政策 | 60分 | 100点 |
財務・会計 | 60分 | 100点 |
企業経営理論 | 90分 | 100点 |
運営管理(オペレーション・マネジメント) | 90分 | 100点 |
2日目
科目名 | 試験時間 | 配点 |
経営法務 | 60分 | 100点 |
経営情報システム | 60分 | 100点 |
中小企業経営・中小企業政策 | 90分 | 100点 |
中小企業診断士の二次試験の試験科目
二次試験の試験科目は4科目です。1日ですべて行われます。
試験科目 | 試験時間 | 配点 |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ | 80分 | 100点 |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ | 80分 | 100点 |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ | 80分 | 100点 |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ | 80分 | 100点 |
上記の筆記試験(論述)については、「経営革新・改善」、「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」などの中から、
- 事例Ⅰ:組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 事例Ⅱ:マーケティング・流通を中心として経営の戦略及び管理に関する事例
- 事例Ⅲ:生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
- 事例Ⅳ:財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
として出題されます。
中小企業診断士の合格率は?
「中小企業診断士は合格率4%の難関国家資格です。」
・・・と言われますが、実は一次試験の合格率は20%前後、二次試験の合格率も20%前後です。
一次と二次を単体の試験とみると国家試験としてはそこまで合格率の低くない試験であると言えます。
参考に、過去5年程度の一次試験と二次試験の合格率を見ておきましょう。
年度 | 一次試験合格率 | 二次試験合格率 |
H26 | 23.2% | 24.3% |
---|---|---|
H27 | 26.0% | 19.1% |
H28 | 17.7% | 19.2% |
H29 | 21.7% | 19.4% |
H30 | 23.5% | 18.8% |
R1 | 30.2% | 18.3% |
R2 | 42.5% | 18.4 |
ご覧のように多少のバラつきはありますが、一次試験も二次試験も20%前後の合格率で推移していることがわかります。
しかし、20%と聞くと合格できそうな予感がしてきますが、一次試験を科目別に見た場合、合格率や難易度はかなり変わってきます。
合格率や本当の難易度(カラクリと真実)はこちらで詳しく説明していますので、ぜひチェックしてみてください。

中小企業診断士に最短合格するためには?
中小企業診断士は独学でも予備校(通信講座)でも、どちらでも合格できる試験です。
しかし、中小企業診断士の一次試験は7科目と多く、覚える知識も非常に幅広いため、勉強法を間違えると何年経っても合格できない・・という未来になってしまいます。
そのため、勉強法のコツは、
合格に必要な知識だけを徹底的に習得すること
・・・です。
最短合格するための勉強法を手っ取り早く知る方法は、こちらの本を一読することです。
当サイトの読者からツイッターでメッセージをいただきました。この書籍について、予備校のクレアールに無料資料請求すると、タダでもらえるみたいです。
100名限定ですので、お早目にどうぞ。備考欄に「非常識合格法プレゼント応募」と必ず記入してくださいね。
また、最短合格を目指すためには、独学か予備校(通信講座)の選択も非常に重要です。こちらでは受験歴長めの合格者に実際にインタビューした内容を紹介しています。
独学か?予備校(通信講座)か?の参考にしていただければと思います。

中小企業診断士の合格率・試験概要のまとめ
中小企業診断士の合格率、試験科目、試験日など、診断士試験を受験するうえで必ず知っておいてほしい情報をご紹介しました。
さらに、当サイトの読者からの有益情報もプラスして、最短合格するために手っ取り早く勉強法を知るための情報をお伝えしました。
中小企業診断士試験は、決して容易な試験ではなく年に一度しかない国家試験です。
そのため、合格するためには入念な準備と勉強時間の確保、正しい勉強法で試験に臨む必要があります。
ぜひ、合格するためだけの効率的な勉強を通じて、皆さんが最短で中小企業診断士に合格されることを私も願っています。