中小企業診断士の二次試験は解答が発表されないため、解き方や考え方を理解できていない受験生も多いです。
例えば、
- 二次試験の解き方がわからない・・・
- どういった着眼点で二次試験を解けばいいの?
- 何を書いたら良いかチンプンカンプン・・
・・・こんな受験生、多いですよね。
二次試験に合格するためには、二次試験の採点者が納得できる解答を記述することです。
二次試験では一次試験で習得した知識を活用することはもちろんですが、活用の仕方や考え方を理解しないとなかなか合格点を獲得できません。
そのため、何年かかっても合格できていない受験生も多いのが実情です。特に独学で二次試験を目指している方に顕著な傾向です。
そこで今回は、独学者の方向けに、二次試験の解き方や考え方を理解できるオススメの本やテキスト、参考書を紹介します。
受験時の私が実際に購入して参考になったものだけに厳選して掲載しているので、ご安心いただければと思います。
以下で紹介する本やテキスト、参考書を読むだけでも、二次試験の考え方や解き方のコツを理解できますので、二次試験の採点者の求める解答を書く力が身につくと思います。
目次
【独学者向け】中小企業診断士の二次試験におすすめの本(書籍)はコレだけ!
二次試験に関する本として、参考になりそうな本はとことん読み漁るという受験生も見えると思いますが、はっきり言いますとムダです。
本を読むだけでも時間はかかりますし、無作為に本を読んだとしても二次試験には役立ちません。ある程度の知識は習得できたとしても、二次試験には合格できません。
二次試験に合格するためには、二次試験の解き方や考え方を理解できる本や書籍を読むべきです。つまり、二次試験に合格するための本や書籍を取捨選択することが大切です。
ここでは、二次試験に合格するために絶対に読んでいただきたい本・書籍のみをご紹介します。
おすすめの本1:経営をしっかり理解する
まずは、二次試験の事例Ⅰ(組織・人事事例)の試験委員の1人である岩崎尚人氏が書かれている本です。
岩崎尚人先生は、経営戦略論や組織論を研究されている方です。二次試験の出題者である試験委員の1人ですし、必ず読むようにしましょう。
経営戦略の策定プロセスやマーケティング・ミックスなど、すべての事例における基礎となる知識が学べます。
一次試験の知識の復習という意味でも役立つ一冊です。この本さえ読めば二次試験で活用する一次試験知識のすべてを復習できると言っても過言ではありません。
また、特に組織に関しては、組織原則や組織構造の知識やメリット・デメリットなど具体的に記述されていて、事例Ⅰの解き方や考え方を学ぶことができます。

おすすめの本2:スモールビジネス・マーケティング
2冊目は、事例Ⅱ(マーケティング・流通)の試験委員の1人である岩崎邦彦氏が書かれている書籍です。
マーケティングの岩崎先生は有名な方なのでご存じの方も多いと思います。小さな企業のマーケティングや農業関係の商品開発について積極的に活動されている方です。
スーパーによく行かれる方であれば「アメーラ・ルビンズ」というミニトマトをご覧になられた方も多いと思います。このトマトの商品開発に、岩崎先生が関与されています。
事例Ⅱを解くうえでは、確実に岩崎先生の考えを学んでおくべきです。この書籍を読んだおかげで、マーケティング事例が得意になったという受験生も多いです(私もその1人)。
STPの中身や小規模特性など、二次試験の解き方のポイントや考え方を習得することができます。この本を読むだけで、合格答案にグンと近づきます。
おすすめの本3:岩崎邦彦先生の鉄板本ほか3冊
マーケティング事例の試験委員である岩崎邦彦先生はスモールビジネス・マーケティング意外の書籍も出されています。
スモールビジネス・マーケティングは小規模企業のマーケティングの基礎や考え方を学べる本ですが、その他の3冊では岩崎先生の考え方もアップデートされていますので、ぜひ読んでください。
市場の変化にあわせて、マーケティング戦略も少しずつ変化していますからね。
小が大を超えるマーケティングの法則
時代のトレンドと価値の考え方、小規模を強みに変えるための「ほんもの力」、「きずな力」、「コミュニケーション力」の考え方を理解できます。
小さな会社を強くするブランドづくりの教科書
「日本で一番高い山は?」
「日本でカルデラで一番有名な山は?」
戦略フィールドの考え方とモノづくりからブランドづくりにシフトさせる考え方を学ぶことができます。
引き算する勇気
「引き算」は企業経営だけでなく、いろんな分野でも着目されている考え方です。
また、小規模企業に特化したものではなく、iPhoneのアップル社なども引き算企業の1つと言えます。
シンプルに自社の個性をどのように打ち出していくかの考え方を習得できます。

おすすめの本4:生産管理の基本が面白いほどわかる本
事例Ⅲ(生産・技術)に苦手意識を持たれている方は一度読んでおくと良い一冊です。図解多めなので、製造業出身ではない方も簡単に理解できると思います。
ただ、生産・技術事例は国語的要素が強い事例の1つなので、生産管理に関する深い知識は必要ありません。
生産管理の、「I have a pen」的な知識が書かれていますので、さらっと復習するのにはオススメです。
1つ1つの知識を関連させて、つながりの知識定着を図るには良書だと思います。

【独学者向け】中小企業診断士の二次試験におすすめのテキスト・問題集(教材)・参考書はコレだけ!
では次に、二次試験で使うべきおすすめのテキスト・問題集・参考書を紹介します。
冒頭にもお伝えしましたが、中小企業診断士の二次試験は解答が発表されません。そのため、「自分の解答が合っているのか?」を答え合わせすることが難しいです。
では、どのように二次試験を勉強したら良いのか・・という視点で、おすすめのテキストや問題集を紹介したいと思います。
おすすめのテキスト:ふぞろいシリーズ
まず、二次試験を独学で目指す方に絶対に買っていただきたいのが、「ふぞろいシリーズ」です。
繰り返しになりますが、二次試験では解答が公表されません。そのため、予備校の模範解答と自身の解答を見比べる受験生も多いと思います。
しかし、予備校が公表している模範解答は、80分という試験の制限時間で解かれた内容ではありません。
予備校の模範解答は、本試験問題を予備校軍団が研究して、時間をかけて作られた答案です。そのため、一般の受験生が80分の制限時間の中で記述できる解答内容とはかけ離れている可能性が高いです。
つまり、予備校の模範解答はあまり参考になりません。予備校によっても考え方が異なるのでなおさらです。
そこで参考になるのが、実際に合格者が書いた再現答案や合格答案です。
- 合格者がどのような知識や切り口を活用しているのか?
- それぞれの設問に、どのフェーズの解答内容を記述しているのか?
- すべての解答内容に一貫性がとれているか?
- 事例のテーマが解答から伝わってくるか?
- それぞれの合格答案の中で共通している部分は何か?
・・・を再現答案や合格答案から分析して、自身の答案と見比べることが二次試験で合格答案を解答できるようになるための近道です。
それを可能にしたのが、「ふぞろいシリーズ」なんです。

おすすめの問題集(教材):意思決定会計講義ノート(イケカコノート)
補足的な教材として活用されることをオススメします。
意思決定会計講義ノートは公認会計士の補助教材としても使われているもので、問題も易しいものから難関なものまで幅広く掲載されています。
勉強時間をあまり確保できない方であれば購入する必要はないと思います。この問題集をやるよりも、二次試験の事例Ⅳの過去問を完璧に解けるようになるまで繰り返し練習すべきです。
財務を得点源にしたい!・・という方は購入して、繰り返し繰り返し解くことでどんな応用問題にも対応できる力が身につくと思います。
二次試験の解き方を低コストで学ぶ手っ取り早い方法は通信講座(予備校)活用もアリ!
二次試験に合格するためには、一次試験の知識の応用力に加えて、「読む力」、「考える力」、「書く力」が必要になります。
「読む力」、「考える力」、「書く力」とは二次試験に合格するための基本であり、二次試験の解き方そのものです。
それらを独学で習得するのには、結構時間がかかります。
その点、通信講座では基礎講義により「読み方」、「考え方」、「書き方」を学ぶことができ、合格答案の作成方法や論理的思考、与件文・設問文の読解方法も習得できます。
どの通信講座も開講時期が少し遅い気がしますが、二次試験の解き方を学びさえすれば、限られた時間の中でも合格答案を書ける力は身につきます。
品質と価格からコスパを考えた通信講座の診断士ゼミナール(レボ)では、二次試験対策の価格も19,800円~と財布に優しい点も魅力です。
一度、こちらからチェックしてみてください。
まとめ:独学者はこれらの本で中小企業診断士二次試験の最短合格をつかみ取れ!
二次試験に合格することだけを考え、二次試験の解き方や考え方を学べる本やテキストに絞りつつ、その中で本当に役立つものだけに厳選して紹介しました。
どの書籍もテキストも私が持っているものなので、自信を持ってオススメできます。
特に、試験委員のW岩崎先生(岩崎尚人先生・岩崎邦彦先生)の書籍は、すべて読んでおいて損なしですので合格に必須なものとして読んでおいてください。
また、二次試験に合格するための基本である、「読む力」、「考える力」、「書く力」を習得するという意味で通信講座を利用するのも1つの手です。
実は、中小企業診断士であれば二次試験合格後の実務補習で企業コンサルの基礎を学びます。
この企業コンサルの基礎は、二次試験の解き方を復習するようなものです。ですので、中小企業診断士が教えている通信講座や予備校はそのあたりが実は大きな強みです。
つまり、本当の意味で二次試験の解き方を理解しているため、二次試験に合格するための秘訣を伝授できます。
解答が発表されない二次試験であっても、二次試験の解き方を理解して記述した解答はほとんど同じ内容の解答が出来上がるのが真実です。
皆さんも、二次試験の解き方を理解して合格という夢をつかみ取りましょう。
