こういった疑問にこたえます。
- 中小企業診断士の二次試験で最も重要なポイント!【本質は何?】
- ロジカル・シンキングのポイント=「なぜ?」「なんで?」を繰り返す
ビジネスではよく、ロジカル・シンキングが重要だと言われます。
ロジカル・シンキングは、日本語で「論理的思考能力」のこと。
ビジネスだけでなく、論文を書く場合などにロジカル・シンキングが必要です。
中小企業診断士の二次試験でもロジカル・シンキングは必要で、学ぶべきスキルの1つです。
しかし、このロジカル・シンキングですが、独学で勉強するにはなかなか難しい分野かなと思います。
そのため、ど素人でも理解できるようにロジカル・シンキングのコツを解説します。
目次
独学者の落とし穴!中小企業診断士の二次試験で最も重要なポイント!【本質は何?】
突然ですが、以下の文章を読んでみてください。
「今日は雨だから、彼女に会える。」
いかがですか?
文章の意味はわかりましたか??
上記の文章は極端な例ですが、ロジック(因果)が成立していません。
こんなの当たり前って感じるかもですが、受験生の文章を見ているとこんな感じの文章が結構多いです。
与件文や設問文など問題に夢中になっていると、よくあるパターンで私も受験時代はこんな感じでした。
不合格だった再現答案を書いてみるとよくわかります。
実際、ロジックが成立していない答案は、なかなか再現することが難しいです。
再現ができなければ、それはきっと不合格答案かと。
私自身、A評価をもらった事例に関しては、再現答案が書けても、
B評価やC評価をもらった事例に関しては、答案を思い出すのに大変苦労した記憶が。
話題が少し脱線しましたが、上記の文章でロジックを成立させてみます。
「雨の日は彼女のバイトがお休み」
「彼女のバイトが休みの日は、僕と彼女がデートする日と決まっている」
「今日は雨だから、彼女に会える」
ちょっと無理矢理感がありますが、一応、ロジックが成立しています。中小企業診断士の二次試験に合格するには、ロジック(因果)で解答すること。
最短合格を目指せ!ロジカル・シンキングのポイント=「なぜ?」「なんで?」を繰り返す
突然ですが、以下の二次試験の与件をもとに、設問にロジカルに答えてみてください。
二次試験の与件
C社は、小規模製造業である。C社社長は収益性が低下していることを懸念している。製品が完成するまでにかなり時間がかかっている。納期遵守のため以前にも増して残業も多くなっている。
二次試験の設問
C社の収益性が低下している理由を答えよ。
解答
では、以下に解答例を2つ書きます。
どちらが評価が高いでしょうか?
解答1
理由は、製造に時間がかかっているためである。
解答2
理由は、製造に時間がかかることで残業が発生し、コスト負担が増えているためである。
わかりましたか?
収益性が低下している直接的な理由は、「時間がかかる」ではありません。
これだけの情報だと類推ではありますが、「製造に時間がかかり、納期を遵守するために残業が多くなり、人件費などのコスト負担が増えていること」が理由で、収益性が低下しているのだと与件文からは判断できます。
さらに、【解答2】では、解答の内容が因果で書かれており、説得力があります。
具体的には、「時間がかかって残業が発生(因)⇒コスト負担増加(果)」です。
私がさらに設問を作るなら、生産面や収益面の両面からの改善提案を次の設問で求めます。
つまり、原因と結果(=因果)を考えて、問題となっている「本質は何か?」を考えることが、中小企業診断士の二次試験では重要です。
本質は何かを考えるには、「なぜ?」「なんで?」と繰り返し繰り返し掘り下げると、本質である根本的な要因を見つけ出すことができます。
話は変わりますが、某トヨタさんでも本質を突き詰めるために、「なぜ?」「なんで?」を5回繰り返すみたいです。
従業員も大変ですね。
ロジカル・シンキングについて、さらに理解を深めるためには、私が読んで非常に参考になった以下の書籍を読みましょう。
二次試験合格への近道です。
まとめ:ロジカルシンキングは中小企業診断士二次試験に最短合格するための必須条件です
二次試験の受験が初めての方、二次試験になかなか合格できない方は一度、自身の解答を俯瞰してチェックしてみてください。
時間を測りながら問題に夢中になっていると、訳のわからない文章を書いていることが結構あります。本質を理解しなければコンサル実務においても企業の根本的な問題解決には至りません。
合格後を意識すると、独立診断士の実務においてもロジカル・シンキングは必要ですし、企業内診断士の方でも普段の仕事に大変役に立つ知識なので、学ぶべきです。
