中小企業診断士は経営コンサルタントの唯一の国家資格で、企業経営やマネジメントを熟知しているスペシャリストです。
中小企業診断士というたった1つの資格だけでも、顧問契約を結べたり、仕事で活用できたりと活躍の幅は広がります。
しかし、
- 診断士だけでやっていけるか不安・・・。
- 専門分野がないから何か自分に強みがほしい。
- ダブルライセンスとしては、どんな資格やスキルがおすすめなの?
・・・と感じている中小企業診断士の皆さんも多いですよね。
そこでこの記事では、2019年以降の将来を考えつつ、「稼ぐ」に焦点をあてて、なぜプログラミングが中小企業診断士のダブルライセンスにおすすめなのかをご紹介します。
プログラミングは社会保険労務士や税理士のような資格ではありませんが、専門分野をつくるという意味で、中小企業診断士と相性の良い資格(スキル)なのです。
目次
なぜ、中小企業診断士のダブルライセンスとしてプログラミングがおすすめなのか?
おすすめな理由は主に以下の2つです。
- プログラミング需要そのものが高いから【マクロ的】
- 中小企業診断士とプログラミングは親和性が高いから【ミクロ的】
1.プログラミング需要そのものが高いから
- 2017年の国内ITサービス市場は、前年比1.4%増の5兆5,389億円と推定。
- 2018年~2022年の年間平均成長率は1.1%、2022年の市場規模は5兆8,593億円と予測。
引用:国内ITサービス市場予測
また、Googleトレンドを見てみると、
ご覧のように、[プログラミングスクール]と検索している割合が右肩上がりで伸びていることがわかります。
これはプログラミング需要を消費者が認識し、ググっている結果であり、プログラミング需要の高まりを裏付ける貴重なデータです。
小学校でもプログラミングが必修化され、AIやIoTなどの技術革新といった背景から、今後もプログラミング需要は高まっていくと予測できます。
2.中小企業診断士とプログラミングは親和性が高いから
国の施策である「小規模事業者持続化補助金」をご存知でしょうか(余談ですが、2019年からは自治体連携型持続化補助金に変更されます)。
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓に使える小規模事業者向けの補助金で50万円~100万円が補助額になります。
私は、中小企業診断士して数多くの補助金申請に携わってきましたが、補助金の使い道として支援先のほとんどが、「ホームページ制作」です。
つまり、
- Web制作需要の高まりを肌で感じることができる点
- 企業の経営計画に沿ったHPの作成ができること
- Webデザインも経営計画やマーケティングを考えて助言・作成ができること
・・・という点において、中小企業診断士がプログラミングスキルを学ぶメリットは大きいと判断できます。
中小企業診断士×プログラミングのダブルライセンスは独立・転職・副業も可能!
プログラミングスキルは、なければないで生活はしていけますが、あればあっただけ活躍領域も広がりますし、独立や転職、副業という道が拓かれ、稼ぐことが可能です。
Webコンサルタントという独立の道
中小企業診断士とプログラミングのスキルがあれば、Webコンサルタントとして独立可能です。
繰り返しになりますが、企業のWeb制作ニーズは顕在的・潜在的にまだまだあります。特に小規模事業者ではHPを持っていない事業者が多いのも事実。
世間一般のWeb制作会社では、「ただ単に企業の要望に応じてWeb制作する」ということが仕事ですが、中小企業診断士を持っていれば、Webに掲載する内容をアドバイスしたり、企業の歴史や強みを意識したWebを制作したりと付加価値を提供できます。
さらにはWebマーケティングを学んで、経営計画をもとに企業の売上UPに貢献すれば感謝されること間違いないでしょう。
一般的に、Web制作に充てる金額として、
- 小規模事業者で30万円~50万円
- 中小企業で50万円~100万円
- 中堅・大企業で100万円~300万円またはそれ以上
経営がわかるプログラマーやエンジニアとしての転職の道
プログラミング需要の高まりと同時に、AIやIoTを筆頭にもの凄いスピードで技術革新が起こっています。
そのため、エンジニアやプログラマーと呼ばれる人材が不足して、需要と供給のバランスが保てていない状況です。
つまり、プログラミングスキルを持っていると転職しやすい傾向にあります。なおかつ中小企業診断士として経営知識があれば、Webサービスの企画などの会社へ転職することも可能です。
さらに追記するなら、中小企業診断士という資格があるだけでも、転職の幅は確実に広がります。
私も中小企業診断士を取得後に転職をした身ですが、「中小企業診断士」という肩書だけで、企画業務、経営企画、財務、総務・人事といった多くの部門で求人ニーズが合致し、転職先候補はたくさんありました。
すでに転職を考えている方は、転職サイトに登録してみると職種の幅広さに驚きますよ。
また、転職を斡旋するわけではないですが、現状、転職を意識していなくても一度は転職のプロに相談してみるのも良いでしょう。
私も転職のプロに相談して、すぐに転職を決めたわけではないですが、隠れた良案件などもあり人生における視野は間違いなく広がります(転職を強制されることはないのでご安心を)。
Web制作による副業収入をゲットする道
聞いたことがある方もみえると思いますが、現在ではWordPressによるWeb制作がトレンドになっています。
WordPressとは、簡単にWeb制作ができるソフトですが、構築やカスタマイズは中小企業ではなかなかできません。
詳しくは、できる人材や自らWeb制作をしようとする人材がいないのです。
そのため、世の中にはWordpressの導入から構築、カスタマイズなどのWeb制作ニーズが転がっています。
Web制作はクラウドソーシングがトレンドになりつつありますので、個人でもプログラミングスキルがあれば受注できてしまう時代です。
企業内診断士の方で独立を視野に入れていない方であれば、サラリーマン給料をベーシックインカムにプログラミングスキルの習得による副業収入で、生活水準を高められると思います。
百聞は一見に如かず、クラウドソーシングで大手のCrowdWorks(クラウドワークス)に一度登録して、案件を見てみましょう。
WordPress構築であれば10万円~が相場です。
中小企業診断士がダブルライセンスとしてプログラミングを学ぶにはどうしたら?
プログラミングと聞くと、
- 理系じゃないし無理かも。
- ITとは無縁だから、論外です。
・・・と感じている方も多いですよね。
しかし、プログラミングは文系・理系は関係ありません。理系出身者であっても情報系の学部ではない限り、プログラミングなんて学びません。
また、昨今では文系出身のエンジニアも増加傾向にあり、エンジニア全体の約3割が文系出身だそうです。
そのため、文系脳や、ITやコンピュータ関係にたとえ弱かったとしても、プログラミングは理解できるため安心してください。
ですが、プログラミングを学ぶにあたって遵守すべき事項はあります。
その遵守すべき事項と「プログラミング未経験→中小企業診断士としてプログラミングをスキルに稼ぐ」という状態になるための方法を、以下の記事で紹介しています。

まとめ:中小企業診断士はプログラミングを学びダブルライセンスで強みを発揮しよう!
繰り返しになりますが、プログラミングは需要が右肩上がりで、今後もWeb制作やアプリ開発をはじめとした企業ニーズは高まっていくでしょう。
中小企業診断士をもっていれば、経営コンサルもできますし、企業に寄り添ったWebコンサルを実現できます。
つまり、ただ単純にHPを制作するだけでなく、お客さんに見てもらえ、問い合わせをもらえるようなWeb制作を通じ、企業から感謝されるような中小企業診断士になることも可能です。
独立だけでなく、転職や副業も可能になるので、学んでおくメリットは高いですね。
ぜひ、中小企業診断士×プログラミングのダブルライセンスで皆さんが活躍されることを願っています。