こういった疑問にこたえます。
- まずは、中小企業診断士の概要を知ろう!
- 中小企業診断士は独学か?予備校(通信講座)か?
中小企業診断士の資格を取得するための道はいくつかあります。どの資格試験においても、独学で合格できるか、予備校に通ったほうが良いか、そういった論争がネット上で多数あります。
この記事では、独学にしようか、予備校にしようか、そんな疑問を抱いている中小企業診断士試験の受験生のために、『独学 vs 予備校』について紹介します。
目次
まずは、中小企業診断士の概要を知ろう!
中小企業診断士試験は、一次試験、二次試験から構成されています。
一次試験は、「経済学・経済政策」、「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理(オペレーション・マネジメント)」、「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・中小企業政策」の7科目あります。
二次試験は、「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」として事例Ⅰ~Ⅳまであります。
具体的には、事例Ⅰが組織・人事に関する事例、事例Ⅱがマーケティング・流通に関する事例、事例Ⅲが生産・技術に関する事例、事例Ⅳが財務・会計に関する事例です。
一次試験と二次試験の試験形式と特徴
次に、中小企業診断士試験の一次試験と二次試験の試験形式と特徴について説明します。
一次試験
中小企業診断士の一次試験は、7科目あり、出題範囲も幅広い特徴があります。出題範囲が幅広い特徴から、頻出の出題論点に絞った学習スタイルが必要になります。
試験形式は、全科目マーク式です。
「企業経営理論」、「運営管理(オペレーション・マネジメント)」、「中小企業経営・中小企業政策」の3科目は、試験時間が90分で問題量も多く、中小企業診断士の一次試験ではコアな科目です。問題数も多い分、1問ごとの配点自体は低い特徴(1問2点~3点)があります。
一方、残りの「経済学・経済政策」、「財務・会計」、「経営法務」、「経営情報システム」の4科目は試験時間が60分であり、問題数も少なく、1問ごとの配点が高い特徴(1問4点~5点)があります。
二次試験
中小企業診断士の二次試験は、4事例あり、すべて記述式(論述式)です。
与えられた文章と設問をもとに、20字~200字程度の文字数で解答します。設問数は平均して5問~6問あります。
二次試験に特有の特徴としては、一次試験は解答が発表されるのに対し、二次試験は解答が発表されず、出題の趣旨のみの発表です。
そのため、受験生にとっては何が正解かを判断することが難しい試験となります。
中小企業診断士に合格するためには試験の概要だけでなく、診断士に求められるスキルについても知っておく必要があります。こちらの記事を参考に読んでみてください。

中小企業診断士試験は独学か?予備校(通信講座)か?
前置きが長くなりましたので、早速本題です。
公認会計士、司法書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、行政書士など他の士業の資格試験でも独学vs.予備校論争があります。
中小企業診断士も然り。
いきなり結論ですが、独学が良い・予備校が良いなんて断定はできないです。
理由は、生活環境やパーソナリティ、個人スキル、お金等受験生の置かれた立場によっても異なるので、一概に「独学で合格できる」、「予備校に通うべき」と断言することは難しいからです。
その裏付けとして、合格者の特徴を理解していただくことが分かりやすいのかなと思います。
合格者から見る中小企業診断士試験
私の知っている中小企業診断士に試験についてインタビューしましたのでその概要をお伝えしたいと思います。
中小企業診断士Iさんの例
中小企業診断士のIさんは現在、45歳。
中学3年生と中学1年生のお子さんがいます。診断士取得時の年齢は38歳。出身高校は地元でNo.1の進学校で、中学3年時の内申点は45点満点中40点以上はないと合格できない高校。出身大学は、高校時の勉強をおろそかにしていたため、偏差値50以下の私立大学。
中小企業診断士Tさんの例
一方、中小企業診断士のTさんは、出身高校は、中学3年時の内申点45点中30点くらいで合格てきる高校で、出身大学も偏差値50程度で合格できる私立大学。私と同じような学歴です。現在31歳で、取得時の年齢は28歳で独身です。
受験生Sさんの例
以前、中小企業診断士や中小企業診断士の受験生が集まる飲み会があったので、受験生にもインタビューしました。この受験生の出身大学は、全国で5本指に入るほどの超有名な国立大学です。聞いてびっくりしました。現在の年齢は、52歳。
ちなみに私の例
プロフィールでもご紹介している通り、私は一次試験を一発で二次試験は2回で合格し、2年で中小企業診断士試験に合格しました。中学3年時の内申点は34点(45点満点中)で、出身高校は普通高校、出身大学も偏差値50程度の私立大学です。
インタビューからわかる中小企業診断士試験の闇
インタビューについて、下の表にまとめてみました。
特徴 | 診断士Iさん | 診断士Tさん | 受験生Sさん | 私 |
---|---|---|---|---|
受験歴 | 10年 | 7年 | 12年目 | 2年 |
一次試験 | 独学 | 独学 | 予備校 | 予備校 |
二次試験 | 予備校 | 独学 | 予備校 | 独学 |
基礎学力 | 高い | 普通 | 超高い | 普通 |
出身大学 | 普通 | 普通 | 難関 | 普通 |
インタビューや表からもわかるとおり、中小企業診断士の一次試験及び二次試験では、合格に必要なものは学力(俗に言う頭の良い方)ではありません。
さらに注目すべきは、「独学だから合格できない、予備校なら合格できる」というロジックは、中小企業診断士の試験においては当てはまらないと判断できます。
また、「独学だから時間がかかる、予備校(通信講座)なら短期で合格できる」というロジックも、中小企業診断士の試験においては当てはまらないと判断できます。
つまり、中小企業診断士の一次試験及び二次試験では、
- 学力は関係ない
- 偏差値も関係ない
- 独学でも予備校でも合格できる
という特徴があると思います。
中小企業診断士は独学と予備校(通信講座)の選択は?結局どっち?
では、独学と予備校ではどちらを選択したら良いでしょうか。私の考えを簡潔に紹介します。
結論は、どちらでも合格はできます!
しかし、時間とコストを考慮して、最短合格を目指すには、独学と同等程度の価格で受講できる予備校(通信講座)を利用することです。
詳しくは、以下でご紹介しています。