中小企業診断士のコンサルKINGです。
中小企業診断士の一次試験で厄介な科目の1つに「中小企業経営・中小企業政策」があります。
- 中小企業経営の分野はどうやって勉強したら良い?
- 細かい数字が多く、イライラして勉強が捗らない・・。
- 勉強法や勉強するタイミングを教えてほしい!
・・・という悩みありますよね。
そこでこの記事では、約7か月の勉強で一次試験に一発合格した私が、独学者向けに「中小企業経営・中小企業政策」のベストな勉強法をお伝えいたします。
スマートに「中小企業経営・中小企業政策」の科目を勉強することで、一発合格を果たしましょう。
目次
中小企業診断士の一次試験科目「中小企業経営・中小企業政策」とは?
「中小企業経営・中小企業政策」は中小企業診断士の一次試験科目の中でも試験時間が90分であり、コアな科目に位置づけられています。
「中小企業経営・中小企業政策」の科目設置目的
中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について知識を判定する。
「中小企業経営・中小企業政策」の試験内容
試験問題は、中小企業経営に関する問題と中小企業政策に関する問題がバランスよく出題されます。
中小企業経営は、毎年、中小企業庁から公表される「中小企業白書」と「小規模事業白書」から主に出題されます。
中小企業政策は、小規模企業共済やマル経融資制度をはじめとした中小企業向けの国の施策から主に出題されます。
中小企業診断士の役割の1つとして、中小企業の現状や国の中小企業支援方針を理解して、国の施策を斡旋する点があげられます。
そのため、「中小企業経営・中小企業政策」という科目が設けられていると言っても良いでしょう。
「中小企業経営・中小企業政策」の難易度
「中小企業経営・中小企業政策」の難易度は、毎年、大きな変化はありません。
中小企業政策の分野では、国の政策や制度の丸暗記なので、知識を正確に覚えておけば高得点を狙えるでしょう。
一方、中小企業経営の分野、つまり、中小企業白書や小規模企業白書からの出題は細かい数字を暗記する必要があったり、勉強する範囲も絞りづらい特徴があります。
さらに、診断士の一次試験は過去問を重要視した勉強法が大事ですが、「中小企業経営・中小企業政策」の科目は過去問が役立ちません。
しかし、「中小企業経営・中小企業政策」は重点分野をしっかりと暗記することで60点以上の合格点は確実にとりたい科目の1つです。
そのためには、出題されそうな分野に絞った暗記法が勉強の最善策と言えます。また、ほぼ暗記の科目特性なので、勉強する順番も意識する必要があります。

【リスクあり】独学者注意!「中小企業経営・中小企業政策」は中小企業診断士の一次試験の深い闇
繰り返しになりますが、「中小企業経営・中小企業政策」は、診断士の一次試験科目の中で最も勉強しづらい科目と言えます。
その理由は、学習する内容が毎年変化するからです。
つまり、毎年、中小企業庁から公表される中小企業白書及び小規模企業白書からの出題なので、昨年覚えた知識が本年の知識にほぼ100%活用できません。
中小企業政策の分野も、毎年制度がマイナーチェンジされる場合があるので、最新の制度内容にアップデートする必要があります。
そのため、複数年の受験で一次試験合格を目標にされている方は、一発で「中小企業経営・中小企業政策」に合格しないと、勉強が振り出しに戻ってしまいます。
つまり、中小企業診断士1次試験の科目合格制度は便利な制度ではありますが、「中小企業経営・中小企業政策」は受験したその年に必ず合格できるようにしましょう。
独学者向け中小企業診断士の一次試験科目「中小企業経営・中小企業政策」の勉強法3つのポイント
「中小企業経営・中小企業政策」の科目特性と勉強しづらさ、リスクを理解していただいたところで、いよいよ本題です。
これから、独学者向けに「中小企業経営・中小企業政策」の勉強法をご紹介します。ポイントが3つありますので、それぞれ1つずつご紹介していきます。
それでは早速、見ていきましょう。
1.独学用の市販テキストと問題集をひたすら回転させる
まずは独学者で王道の勉強法です。誰もが思いつく勉強法ですね。
独学用の市販テキストを隅々まで読破し、同じ会社から出版されている問題集を徹底的にやり込みましょう。
決して、「中小企業白書」や「小規模企業白書」を買ってはいけません。これでは何年あっても勉強時間が足りません。
他の科目の勉強時間も確保しないといけませんから。
独学用のテキストと問題集を買うなら、こちらの記事で紹介しているものを購入しましょう。

2.「中小企業経営・中小企業政策」の過去問はやるな!
先ほど、独学用の市販テキストと問題集とあえて2つだけ紹介しました。
冒頭でもご説明しているとおり、「中小企業経営・中小企業政策」の過去問は全くと言っていいほど、役に立ちません。
中小企業政策の分野では過去問を使える場合もありますが、制度がマイナーチェンジしていたりすると、間違った知識を覚えるリスクもあります。
そのため、「中小企業経営・中小企業政策」の科目では過去問を使わないほうがベターです。
どうしても過去問を使いたい場合は、出版年月が最新の過去問を購入するようにしましょう。最新版であれば、解答解説で制度改正の内容が説明されている可能性は高いです。
3.中小企業診断士の通信講座の科目別コース「中小企業経営・中小企業政策」を受講する【オススメ】
中小企業診断士の2本の指に入る通信講座には、「通勤講座」と「診断士ゼミナール(レボ)」があります。どちらもおすすめの通信講座ですが、通勤講座では科目別コースが設けられています。
トータルで受講するなら診断士ゼミナール(レボ)、科目別などニーズに合わせて受講するなら通勤講座といった感じに捉えていただいて結構かと思います。
トータルで学んでも独学と同等コスト→レボを使った最短合格法はこちら
一方、通勤講座の科目別コースは、1科目から受講できる点が魅力です。
通勤講座の科目別コースの価格・料金は、10,000円前後とお値打ちなので、不得意と感じる科目は積極的に通勤講座の科目別コースを利用するのが吉です。
独学で市販テキストと問題集を揃えた場合でも最低でも5,000円程度はかかります。
その点、科目別コースは講義もあり、受験年度に合わせた専用の問題集もあるので、
- どういった点に着目して知識を暗記していけば良いのか(暗記すべき知識の明確化)
- 効率的な勉強と知識定着の促進(時短)
・・・が可能になるため、コスパ的には断然お得感があると思います。
特に、「中小企業経営・中小企業政策」では中小企業白書という膨大な量の中でどの知識を暗記すれば良いのか、独学者では判断し難いですよね。
それを通信講座側が合格するために必要な知識を抽出しつつ、覚えるべき分野と出題範囲を特定してくれていますので、勉強のしやすさと勉強効率があがります。
科目合格を目指す方は絶対的に受講すべきですし、不得意科目や理解できない科目がある受験生も講義を聴くことで理解度はかなり高まります。
「中小企業経営・中小企業政策」はもちろんですが、苦手意識を持つ受験生が多くテキストを読むだけでは理解しづらい「経済学・経済政策」なども、科目別コースにより講義を聴いて理解度を高めるのも1つの手です。
結果的に、合格までの期間を短縮でき、最短合格につながります。
まとめ:中小企業診断士の独学者は「中小企業経営・中小企業政策」のリスクを理解しよう!
これまで、「中小企業経営・中小企業政策」の勉強法や注意点、リスク等をご紹介してきました。
最後に、これまで紹介してきた勉強法のポイントを3つ、まとめておきます。
- 独学用市販テキストと問題集をひたすら回転させる
- 「中小企業経営・中小企業政策」の過去問はやるな!
- 効率的かつ時短には通勤講座の科目別コースがコスパ高い
受験生によっては、「中小企業経営・中小企業政策」の勉強を苦痛に思われる方もいると思います。独学ですと、学習範囲や勉強法がわからず、苦戦されている受験生が多い印象です。